研修でpdcaサイクルというものを学んで、仕事でも意識をしているつもりだけど、これって意味あるのかな…。疑問に思ってきました。実際どうなの?!
本記事の内容
- pdcaとは何?
- なぜpdcaが意味がなくなっているのか
- どうすれば現実的なのか
pdcaが意味ない理由【ちゃんと理解してないから】
pdcaが意味があるのか、ないのか。
pdcaをしっかり理解して、上手に使えるのであればいいですが、ほとんどがpdcaを言葉で覚えていて、
本質を理解していないので、それでは意味がありません。
どんな指標として使われているのか
- plan(計画)
- do(行動)
- check(反省・振り返り)
- action(改善)
この頭文字がpdcaです。plan(計画)を立て、do(行動)して、check(反省。振り返り)をして、action(改善)する。
この一連の流れがサイクルになっていてpdcaサイクルを回すと言われます
こんな感じで、計画→行動→反省→改善。そしてまた計画に戻り、計画→行動といった感じで、
pdcaのサイクルを回し続けて、目標を達成するってことです。
こんな風に、製造現場の中でサイクルを回し続けることは、より良い商品開発には抜群に効果があると思います。
ここで問題となることがあります
多くの企業でpdcaの理論が定着して、言葉遊びになってきている
pdcaの教育が一般的になり、多くの企業がpdca理論を新人の時に教えます。
「pdcaを回す」という言葉が定着しました
これが問題です。本質を理解するまえに広がりすぎて、言葉遊びになっています
- 理解せずに業界問わずに、pdcaを当てはめる
- 理解せずに仕事以外でも、人生もpdcaで考える
全ての業界でpdca理論を適応していることと、人生でもpdcaを回して生きろって言われる。
pdcaが一般的になることで、適してないところで使われることになっちゃったんです…。→これが問題
なぜpdcaは意味がないのか? 業界・業種によっては弊害になることがある
なぜpdcaは意味がないのか…。
一見、pdca(計画→行動→反省→改善)の流れっていい感じに聞こえますよね。
言葉で言うと簡単です。でも現実の世界では信じられないくらい難しいんです
pdcaの裏にある心理的ハードルとは何?
pdcaは何のために使うのかって言うと、目標を達成するために使いますよね。
よって、目標がないと成立しないわけです。
こんな感じですね↓↓
目標があるから計画を立てれるわけなので、pdcaのスタートは目標がきっかけになります。
次に、pdcaを使うのは誰かっていうと「自分」です
心理的ハードルを見るポイント
- 目標の領域
- 自分の領域
- P→d(計画から行動)の領域
- c(反省)の領域
大きく4つの領域に心理的ハードルが存在します。
ここを説明します
①目標の領域目標への理解、必要性を感じないと始まらない
心理的ハードルの一つが目標です。
本当にその目標について理解できているか。必要性を感じているかがポイントです
- 売上を前年120%の目標だ
- 顧客満足度を上げる
- 客単価を200円上げよう
こんな風に、目標が掲げられます。このほとんどが会社から与えられるもので強制されたものです
pdcaがはじまる大前提は目標です。その目標に意味を感じているか、必要性を感じているか、どうですか?
- 目標の先のビジョンを理解しているか
- 要は、何のためにやるのか理解しているかです。
- その目標をやる意味を実感して「やろうと思っているか」
- 本当にその目標の必要性を感じて「やらないとダメだと思ってるか」
目標に対して、なんでこんな目標をやらないといけねーんだ。って思ってたら
p(計画)なんて立てるわけがありません。本気じゃないと意味ないです。
そもそも目標に疑問を抱いてる時点で、pdcaの意味がなくなります。
➁自分の領域自分にはできないと思っていると進まない
目標の意味を理解して、じゃあ計画を立ててやろうとしても、
こんな風に、思っている人にpdcaを立てたところで難しいです。
人によっては、目標の意味はわかっても、目標のハードルが高すぎて「自分には無理だと」思っている人もいます
まずはここまで、次はあそこまで、その次は…とこんな感じで
これなら俺にもできる。という実感になるまでサイズを小さくしないと始まりません。
③p→dの領域計画を立てて、行動しない人が多い
ここがpdcaの最大の問題点です。pdcaは聞こえはいいけど、現実的に使えないと意味がない。
pdcaはサイクルを回してこそ、意味がある。
現実的な話です。
- 今週は○○を10件やる
- 来週は○○を20件やる
ほんとうにやるのか?
計画だけになってないのか?!
マジで行動したのか?
心理的ハードルの大きな問題点は、p→dの領域が大きいです
こんな感じになって終了です↓↓↓
pdcaのサイクルが回らずに、p→→→→→→→→→→。 行動がなかなかできないまま終了するケースがほとんどです。
行動できたら簡単ですけど、ほとんどが行動できません。
理由は
- 行動するのが不安でこわい
- 出来ないと思って、ダラダラする
- やる気がないから
- 計画を立てたけど、状況が変わり、行動する意味がなくなるから
計画を立てても、行動するやる気がないし、
計画を立てても、状況が変わり行動する意味がなくなることが大きな原因です
先に決められたプラン(P)に縛られて、環境の変化に対応できなくなり、現場の考える機会や意欲、能力も奪ってしまうからです
計画を立てすぎることの弊害が大きいってことです。
④c(反省)の領域:ネガティブなものは見ない。
計画たてて無事に動けたとします。その時に動いたことへの反省や振り返りのcheckパートがあります。
でも本当に反省しているかって言われて、どうですか?
人は都合の悪いものを見るのが苦手です。有名な「なぜなぜ分析」がこれにあたるもので、人はウソつくから意味がありません
関連記事なぜなぜ分析で、問題は解決しない【人はウソをつくから】
または人に駄目な部分を指摘できない上司も多くいます。嫌なことを言えない人がほとんどの中で、
本気の反省会、向上する反省会がなかなかできません
p→d→cで止まって、本当の意味のaction(改善行動)ができずに終わってしまいます。
本来pdcaは階段を上がっていく
こんな風に、しっかり反省して改善することで、次の計画は一段レベルがあがります。
本気の反省会ができなければ、次の計画は計画倒れになります。
こんな風に、pdcaには心理的ハードルが掛かり、健全にサイクルが回らないってことです
pdcaは意味がない→次はOODA理論が注目されてきてます。
OODAループ:Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(決める)、Act(行動)
どうでしょう。見て→判断・理解して→決めて→動くです。
行動する前に、計画でがんじがらめに縛るから逆に動けません。アレコレ考えずに見て→判断・理解して→決めて→動く。
目指すべきビジョンをまず描き、それを実現するための戦略を、状況を見ながら組み立て、行動する。しかし、1度決めたビジョンや戦略も、環境の変化に応じて見直す。だから、想定外の事態にも対応できる。
これだけ変化のスピードが早い時代です。目標そのものにも変化が必要だし、
計画が計画倒れになることもあります。pdca理論は理論として意味がありますけど、現実的に使えるかは難しいです。
pdcaは意味ない? →まとめ
pdcaは現実的な仕事で、適応させるのは難しいです。
さらにpdcaの間には、報連相が発生するのでがんじがらめです。
p→報連相→d→報連相→c→報連相→a→報連相…。
pdcaの要素は、日本人にとってハードルの高いものばかりですし、状況変化に対応しずらいので、現実的にはしんどいです。
柔軟性を持ちながら、目標に向けて行動するくらいで充分なんだと思います。
では今回はこの辺で失礼します
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